賃金台帳を見させてもらうと、社会保険料や雇用保険料の控除額
が間違っていることがある。
今月、退職者の最後の給料支払いで、保険料の料率が変更に
なっていることに気付かず、従来のまま処理しそうになっていた
会社がありました。
こんなとき以前の私だったら、料率の変更を改めてお知らせし、控除すべき額を
お示しするにとどまっていました。
でも、ある法人との失敗で、社労士の仕事の難しさに悩んでいたとき
私の後を引き継ぐこととなったその社労士さんから、仕事に対する姿勢を
「もっと積極的にすべきではないか」と指摘を受けました。
その法人とお付き合いをさせて頂いているとき、手続きに必要な情報の提供を何度お願い
しても、頂けるまで相当時間がかかったり、お問い合わせに対するこらからの質問にもすぐに
返信がなく、全ての面において思うように進まず、常にモヤモヤした気持ちであたって
いました。
私としては、やることはやっていたという気持ちがあったので
その社労士さんの指摘に「そこまでは出来ない」と反発心が沸きました。
でも冷静になると、その法人に対する私の熱心さが薄れていったかも知れない・・
と認めることができ、自分に大いに責任があったと反省する気持ちになれました。
☀翌朝、さっそく職員さんと話し合い決めたこと、それは
「二度と同じ失敗を繰り返さないこと」
失敗とは、顧問先を失うことではなく、消極的な態度で事にあたり
理想とは違う仕事ぶりをしてしまうこと。
それ以降は、もう1本の電話、メール、FAXなど、徹底したフォローをすること
を心かけることにしています。
所内でも私自身が職員さんに頻繁に声掛けをし、できるだけ徹底する姿勢を
見て、感じてもらっています。
「もう、うるさい」と思われることを気にしていたら、お役に立つ仕事は
できません。
苦い経験は、より良い事務所になるために必要です。
いつもなら落ち込む出来事も、不思議と前を向くことしか考えなかった
出来事でした。